土屋悠太郎 ~タイ・ランナー舞踊の名刺web~

バンコク在住。タイ北部ランナー地方の芸能を継承する子連れタイ舞踊家のブログ

 
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マハーバーラタ公演の総括①

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昨年出演した小池博史ブリッジップロジェクト「マハーバーラタ」公演。
現在はインドネシアで続編(第3部)の制作が進んでいます。

長らくこの公演参加について総括をしてきませんでした。

どこか夢見心地というか総括したくない気持ちがあったのも本音ですが、今の環境にいてこそ付けられる整理をして綴ろうと思います。その先を歩んでゆくためにも。



〜なぜ参加したのか?〜

僕は日本人として外国の文化芸能に取り組むことの根本的な難しさをタイ舞踊と出会った2002年当時から感じてきました。
生まれ育った環境、風土、習慣、精神性、宗教、言葉、食べ物、何もかもがその土地の芸能には深々と根ざしていて、それは外国人が単純に技術のコピーをして埋められるものではありません。
ですが、日本人でそのことに真摯に向き合った取り組み方や表現をされている方は少ないと感じていました。

仙台から東京に引っ越してきた2012年、偶然観劇した作品で知り合い、活動に惹きつけられ小池博史ブリッジップロジェクト「注文の多い料理店」を観劇。後日お茶にお誘いして長時間お話を伺い、本当に初めて尊敬できる芸能者と出会いました。
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バリ仮面舞踊家の小谷野哲郎さんです。

小谷野さんは先に挙げた僕の疑問などとっくの昔に吹っ切って独自の活動を邁進し続けてきた偉大な先輩で、日本人として外国の芸能への取り組み方が僕にとって憧れるカッコいい背中を見せてくれる方です。

それからは小谷野さんに少しでも芸能や様々なことへの捉え方や向き合い方、考えを伺えたらいいな〜と、
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イベントに出演させていただいたり、

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遠野の早池峰神楽研修に参加させていただいたり、

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はたまたバリ獅子舞バロンの後ろ脚として共演させていただいたりもしました。

こんなに専門外へと積極的に出かけて行けたのは強い憧れのなせる業ですね笑

もっと知りたい、学びたいと思うほど、イベント当日や数日間ご一緒するだけでは足らず「創作現場に入って共演する期間を過ごしたい!」「小谷野さんが努力したり試行錯誤する生の姿も見て感じてみたい!」と思うようになりました。

そこへマハーバーラタ公演のオーディション情報が舞い込んできます。
(これも小谷野さんづてで参加した大阪のイベントTACTFESにてマハーバーラタ公演制作の祥子さんと出会っていたからで、この時期に思い出してご連絡くださったからこその機会。ご縁はどこで繋がるかわからないものですね…しみじみ)

妻は僕の気持ちを知っていましたし、マハーバーラタ公演はタイ、中国、フィリピンの海外公演もあり、きっと良い経験になると言ってくれました。
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しかし妻はすでに復職。僕は息子を見る役目があるわけで、タイ舞踊のお仕事で2〜3日間母に頼んで家を空けるのとはまったく違う稽古期間、そして海外公演と東京公演を含めた長い拘束期間が伴います。

そして息子には保育園という試練が課せられます。
3歳ぐらいまでは僕がしっかり付きっ切りで…と思っていたので急展開。
そこはもう考えようで「彼にとっても親だけでなく同年代の子供たちと交流することや社会生活の経験は成長にとってもいいはず」と妻と話し合いました。
(実際に、親だけでは物足りないかな?と感じ始めていた時期でもありました)
「本当に困った時には子守りに行くよ!」と母の応援を得られたのも励みになりました。

すべては「もし受かれば」という仮定のもとで話し合った上、オーディションを受けに中野の事務所兼スタジオへ向かったのが去年の2月1日。
(歌、脚本演技、自由演技、特技の課題でした^^;)

僕は舞台に疎く小池博史さんのことはまだよく存じませんでしたが、もし先に知っていたら多大な実績に気が引けていたかも知れず、ただ純粋に「小谷野さんと共演したい」がためにオーディションを受けたのが良かったのでしょう。
まさかの合格。

「ただし助成金の関係で公演自体が行えるどうかわからない」大人の事情で参加未確定のまま2〜3ヶ月が過ぎました。
その後、新作でなく前作のバージョンアップを上演するということで5月頃出演が決定。

7月にチラシ用撮影があり、9月から稽古期間がスタートしました。


長くなったので続きは次回。
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チラシ撮影は富士山の麓にて。

当初出演予定でしたが、療養のため降板された能楽師の清水寛二さんも載っています。
(ご一緒したかったですが完治されてなによりです!)

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プロフィール

土屋悠太郎

Author:土屋悠太郎
◆タイ舞踊家-タイ北部ランナー文化継承-
【ランナー舞踊フォンジューン/剣舞フォンダープ/太鼓演舞グロンサバチャイ、チャイヤモンコン/テーワキンカラ―/ティンボン、モンスーン、チャープ演奏ほか】
タイネーム:Siri Mongkol Skana


1981生、神奈川県出身。京都精華大学卒業。
2002年、タイ・チェンマイに留学した際にPo kruu Mongkol(モンコン師匠)、kruu Peerawat Shiengcharee(ガン先生)に出会い、師事する。
北部タイ・ランナー地方の伝統舞踊フォンジューン、剣舞フォンダープを習得。人間国宝kruu Pan(パン先生)にも指導を受け、現地で多くのショーに出演し、経験を積む。
帰国後、タイフェスティバルやタイ王国総領事館主催パーティー招聘出演など日本国内のショー多数。

大学卒業後、三重県伊賀市で1年間の有機農業研修に従事。田畑を耕し、過疎地域に若者を招いて盛り上げる。その後、東京での俳優活動を経て、障がい者や高齢者と関わる仕事に携わる。利用者さんとの交流を通し、タイ芸能の「人を明るく元気にする力」を確信。2009年以降、毎年タイに渡り修行する。
2012年、師匠からSiri Mongkol Skanaという名前を授かる。

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2009年4月~6月渡タイ
kruu Saran Suwannachot(ニック先生)、人間国宝のkruu Kam(カム先生)に剣舞フォンダープをご指導いただく。モンコン師匠と7年ぶりの再会を果たす。

2010年4月~5月渡タイ
モンコン師匠のもと2ヶ月間の住み込み修行。ランナー芸能を幅広く学ぶ。太鼓作りの技法も学び、自作のサバチャイ太鼓とモンスーン太鼓を持ち帰る。

2011年3月、仙台在住時に東日本大震災発生。災害ボランティア活動に専念したのち、表現による支援活動を続ける。

2012年4月渡タイ
自身の誕生日に行った儀式ワイクルーにて「Siri Mongkol Skana」のタイネームを師匠より授かる。

2013年、初めての子どもを迎える。

2014年1月渡タイ
モンコン師匠宅で修行。kruu(先生)としての教えを受ける。ワイクルーを行うための特別なpapikaneet(象の顔をした表現の神)像を拝受。

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◆タイ芸能集団アロム・ランナー 主宰
タイで習得した芸能をもとに日本で喜ばれる表現方法を研究、実践する表現集団。タイ芸能ショー、異文化体験ワークショップの他、ハイブリッド紙芝居「とびだす紙芝居!タイのむかしばなし」では芝居、舞踊、楽器演奏をミックスした新しい表現スタイルの作品を上演。タイを身近に感じてもらえるプログラムが好評。(文化庁芸術家派遣事業プログラムとして2012年以降、実施)団体名は、ランナー地方の芸能の魅力が伝わるショーを目指し「ランナー気分」という意。

◆Art Revival Connection TOHOKU(ARC>T)
2011年3月11日の東日本大震災後、東北の舞台人が集まりジャンルを超えて結成した団体。4月設立当初から参加。文化を通して東北の復興を応援する取り組みにタイ芸能を活かした活動を行う。

◆夢トラック劇団~結~
NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが震災直後に主催したプロジェクト。4tトラックの荷台を舞台に、津波で被災した沿岸地域の子どもたちに芝居を届ける。
2011.4/29-5/5岩手~宮城(釜石・山田町・陸前高田・名取・東松島・石巻)全6ステージ。

◆TheatreGroup”OCT/PASS”
Vol.33“Play Kenji”♯6東日本大震災魂鎮め公演『人や銀河や修羅や海胆は』賛助出演。
2011.7/9-7/30宮城県内(大河原えずこホール・仙台錦町公園・瀧澤寺・秋保・古川)全8ステージ。
東北が誇る劇作・演出家、石川裕人を代表とする劇団。前身はアングラ劇団十月劇場。夢トラック出演時、裕人さんに誘われ震災後初の劇団公演参加。

◆絆支援員ワークショップ講師。仮設住宅を巡回する支援員のコミュニケーションワークショップを実施。

◆文化庁 H23-27年度「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」[東日本大震災復興支援対応]でさまざまなタイ芸能プログラムを実施。仙台市内・宮城県域の幼児~小学生にショーを届ける。

◆お芝居デリバリーまりまり
さまざまな場所にお芝居を届ける東京の俳優集団。タイの芸能を活かした取り組みも行う。『2009-10福祉職就労支援事業(厚労省委託事業)』『2011-12日本→ブラジルお芝居出前プロジェクト(静岡文化芸術大学・国際交流基金)』浜松公演~2012.8/6-23ブラジルツアー参加。

◆杜の都の演劇祭2012『深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール』プログラムディレクター。タイ芸能ショー含む構成、演出、出演。2013年2月1日(金)-3日(日)全6ステージ@タイ料理店サバイサバイ

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