土屋悠太郎 ~タイ・ランナー舞踊の名刺web~

バンコク在住。タイ北部ランナー地方の芸能を継承する子連れタイ舞踊家のブログ

 
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マハーバーラタ公演の総括③

マハーバーラタ「幻祭前夜」アジアツアー【タイ〜中国〜フィリピン】
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↑タイ・バンコクにあるチュラロンコン大学シアターでの公演時に貼られたチラシ

僕にとって海外公演でタイに行けることは特別な思い入れがありました。
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タイ北部ランナー地方の芸能を現地で身につけてから日本で紹介する活動をしてきた僕が、その技術と身体性をもって出演する日本の作品でタイの人々に楽しんでもらうということは、師匠の言った「良い文化は国を越えて伝わっていく」という実践が〈タイ→日本、日本→タイ〉に還ったような気もしました。
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タイ人の学生で超満員の劇場。ネタでは大笑いの渦が起きました。
この物語を皆知ってるのもそうですが、日本人と観劇の楽しみ方が違くて面白かった。
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中国上海ではアートフェスで上演。
ここでは、しーんと見入る感じで日本人に近い印象を受ける。
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メガネーズ。笑
タイの熱帯から急にマイナス3度まで気温が下がり、この時一気に体調を崩した。。
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フィリピンでは有名な老舗劇場のペタ・シアターで上演。
熱意ある劇場スタッフさん方、熱気溢れる満員の観客が素晴らしかった。
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終演後はロビーでお客様たちによる記念撮影の嵐でこれも貴重な体験でした(笑)
ちなみにこの公演のゲネ前が体調最悪でダウンしました。。。


〜小池博史氏の創作現場を体験して〜
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元パパ・タラフマラという団体で演出総監督をされていた小池さん。
オーディション合格(仮)の報せを受けた後、過去の作品群のDVD短編集を頂戴しました。

僕は普段コンテンポラリーダンス作品を見るのは苦手なのですが、舞台映像の1つ1つがセット〜演出すべて大がかりで出演者の身体演技もポテンシャルが高く驚く。
また短い映像ながらメッセージ性が強くて「わ〜こういう作品に参加するんだ…大丈夫かな」と期待と不安でドキドキしました。

脚本を読んでもビックリ。
芝居かと思いきやほとんど台詞なし。

雰囲気はひしひし伝わってくるものの絵的に想像つかなかったけど、前年にインドで公演された映像を見て納得…確かに脚本の通りでした。
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話は飛び、東京公演が終演した後の打ち上げで小池さんが「作品というのは思想、哲学だ。それがなければ言葉は力を持たない」と話してくださり金言だなぁと感じました。

そして、創作現場を共にして抱いた小池さんへの印象もそのまま、言動から生き方まで「思想的で哲学者みたいな人」でした。(ただし下品な発言や暴言の振れ幅も凄く、そこがまた面白い)
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細やかな演出で、数センチ単位の立ち位置にこだわり、それがそのままシーンの迫力や情感へと変わっていく。
それが段々実感できるようになってくると、小池さんが世界中で作品を上演してきた凄腕の演出家というのも納得。

世界中に彼の作品に出演したい人々がいて、今回は不思議なご縁で僕が出演させて頂けたのは本当に幸運なことでした。


稽古はおそらく高確率で僕(カルナ、クリシュナ) と吉澤くん(ドリタラーシュトラ)が演出&檄を受けていたかと思います。↓およそ、この図のとおり笑
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おかげで役としての居方から、動作の印象までガラリと変化することができました。

きっとそれは元々自分が持っていた資質なんだろうけど、自分で出そうとしても出せなかった部分を小池さんに引き出していただけたように感じます。
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諦めず、飽きず、甘やかさず、厳しく(しつこく笑)言い続けてくださった賜物です。

「妥協はしない」といっても小池さんの中では最低限せざるを得ない事柄もあるのでしょうが、基本「絶対しない!」その姿勢にプロフェッショナルを感じました。
(それくらい常人レベルではない…いい意味で)

小池博史ブリッジプロジェクトのマハーバーラタシリーズは「世界の調和」を投げかけていて、今の時代に重要なキーワードだと思います。
この作品を通してそれを訴える1つの役割を頂けたことに感謝しかありません。
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ある意味、演劇ダンス界に疎い僕は場違い感もあったと思いますが、時代を駆け続ける小池さんの演出力に触れ、ジャンル、技術、身体性や能力etc…いつの間にか自分で築いていた制約に気づき「そんなものぶっ壊していいんだ!!!」と思えたのは目からウロコな体験で大きな収穫でした。
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〜小池さんによる僕のFacebook紹介文を引用〜

「土屋悠太郎!タイランナー地方の舞踊を基礎としている。
今回の稽古で大きく変化した。さらに才能を伸ばしていけるだろう。これからがとても楽しみ。」

『もっと成長できる』未開の可能性を知れたこと、本当にありがとうございました!
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現在インドネシアで制作中の第3部大変気になっており、息子と観劇に行く準備中。
面白いに違いない!要チェックです。http://kikh.com/mahabharata3/jp/


それではこの辺で。
(次回が最後の総括予定です)


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プロフィール

土屋悠太郎

Author:土屋悠太郎
◆タイ舞踊家-タイ北部ランナー文化継承-
【ランナー舞踊フォンジューン/剣舞フォンダープ/太鼓演舞グロンサバチャイ、チャイヤモンコン/テーワキンカラ―/ティンボン、モンスーン、チャープ演奏ほか】
タイネーム:Siri Mongkol Skana


1981生、神奈川県出身。京都精華大学卒業。
2002年、タイ・チェンマイに留学した際にPo kruu Mongkol(モンコン師匠)、kruu Peerawat Shiengcharee(ガン先生)に出会い、師事する。
北部タイ・ランナー地方の伝統舞踊フォンジューン、剣舞フォンダープを習得。人間国宝kruu Pan(パン先生)にも指導を受け、現地で多くのショーに出演し、経験を積む。
帰国後、タイフェスティバルやタイ王国総領事館主催パーティー招聘出演など日本国内のショー多数。

大学卒業後、三重県伊賀市で1年間の有機農業研修に従事。田畑を耕し、過疎地域に若者を招いて盛り上げる。その後、東京での俳優活動を経て、障がい者や高齢者と関わる仕事に携わる。利用者さんとの交流を通し、タイ芸能の「人を明るく元気にする力」を確信。2009年以降、毎年タイに渡り修行する。
2012年、師匠からSiri Mongkol Skanaという名前を授かる。

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2009年4月~6月渡タイ
kruu Saran Suwannachot(ニック先生)、人間国宝のkruu Kam(カム先生)に剣舞フォンダープをご指導いただく。モンコン師匠と7年ぶりの再会を果たす。

2010年4月~5月渡タイ
モンコン師匠のもと2ヶ月間の住み込み修行。ランナー芸能を幅広く学ぶ。太鼓作りの技法も学び、自作のサバチャイ太鼓とモンスーン太鼓を持ち帰る。

2011年3月、仙台在住時に東日本大震災発生。災害ボランティア活動に専念したのち、表現による支援活動を続ける。

2012年4月渡タイ
自身の誕生日に行った儀式ワイクルーにて「Siri Mongkol Skana」のタイネームを師匠より授かる。

2013年、初めての子どもを迎える。

2014年1月渡タイ
モンコン師匠宅で修行。kruu(先生)としての教えを受ける。ワイクルーを行うための特別なpapikaneet(象の顔をした表現の神)像を拝受。

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◆タイ芸能集団アロム・ランナー 主宰
タイで習得した芸能をもとに日本で喜ばれる表現方法を研究、実践する表現集団。タイ芸能ショー、異文化体験ワークショップの他、ハイブリッド紙芝居「とびだす紙芝居!タイのむかしばなし」では芝居、舞踊、楽器演奏をミックスした新しい表現スタイルの作品を上演。タイを身近に感じてもらえるプログラムが好評。(文化庁芸術家派遣事業プログラムとして2012年以降、実施)団体名は、ランナー地方の芸能の魅力が伝わるショーを目指し「ランナー気分」という意。

◆Art Revival Connection TOHOKU(ARC>T)
2011年3月11日の東日本大震災後、東北の舞台人が集まりジャンルを超えて結成した団体。4月設立当初から参加。文化を通して東北の復興を応援する取り組みにタイ芸能を活かした活動を行う。

◆夢トラック劇団~結~
NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが震災直後に主催したプロジェクト。4tトラックの荷台を舞台に、津波で被災した沿岸地域の子どもたちに芝居を届ける。
2011.4/29-5/5岩手~宮城(釜石・山田町・陸前高田・名取・東松島・石巻)全6ステージ。

◆TheatreGroup”OCT/PASS”
Vol.33“Play Kenji”♯6東日本大震災魂鎮め公演『人や銀河や修羅や海胆は』賛助出演。
2011.7/9-7/30宮城県内(大河原えずこホール・仙台錦町公園・瀧澤寺・秋保・古川)全8ステージ。
東北が誇る劇作・演出家、石川裕人を代表とする劇団。前身はアングラ劇団十月劇場。夢トラック出演時、裕人さんに誘われ震災後初の劇団公演参加。

◆絆支援員ワークショップ講師。仮設住宅を巡回する支援員のコミュニケーションワークショップを実施。

◆文化庁 H23-27年度「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」[東日本大震災復興支援対応]でさまざまなタイ芸能プログラムを実施。仙台市内・宮城県域の幼児~小学生にショーを届ける。

◆お芝居デリバリーまりまり
さまざまな場所にお芝居を届ける東京の俳優集団。タイの芸能を活かした取り組みも行う。『2009-10福祉職就労支援事業(厚労省委託事業)』『2011-12日本→ブラジルお芝居出前プロジェクト(静岡文化芸術大学・国際交流基金)』浜松公演~2012.8/6-23ブラジルツアー参加。

◆杜の都の演劇祭2012『深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール』プログラムディレクター。タイ芸能ショー含む構成、演出、出演。2013年2月1日(金)-3日(日)全6ステージ@タイ料理店サバイサバイ

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