土屋悠太郎 ~タイ・ランナー舞踊の名刺web~

バンコク在住。タイ北部ランナー地方の芸能を継承する子連れタイ舞踊家のブログ

 
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3月チェンマイ修行withゆうきくん3.11

チェンマイ滞在1週間の修行を終えたゆうきくん。
芸能修行だけでなく人として成長する姿を見せてくれました。お疲れさま!
20180319181049225.jpg ゆうきくん感想①

「フォンダーブを踊る事で人を笑顔にする事が出来る。これが大切な事だよ」。
それを踏まえて日本でフォンダーブを踊る時にどうすれば良いのかを質問する。これが仏教の考えと繋がっている事は習った。これはフォンダーブを習った中で知った大きなキーワードだ。それをショーの時に伝えるべきか。
「そんな事は初めからする必要はないよ。ショーを観て、フォンダーブに興味を持った人にだけ教えれば良い」。
思えば私がフォンダーブを始めた時も悠太郎先生の踊りに単純ながら憧れを抱いたからであり、そこに「仏教の教えがあるから……」と理屈で好きになったわけではない。悠太郎先生から習う中で、更にタイに来てモンコン先生から教えられる中で、フォンダーブが更に素晴らしい物である、と思えるようになったかもしれないが、入り口はそこじゃない。

理屈を仮に知っていて自分の踊りに活かすとしても、そこを他の人の入り口にしてはいけないようだ。

201803191810491e8.jpg  
ゆうきくん感想②

月曜日から集中してやって来たチェンマイでのフォンダーブ修行。だがそれは朝から晩までみっちり修行するのではなく、朝に修行し、其の後はモンコン先生からフォンダーブに込められた意味について優しく指南して頂く事の方が多い修行だった。決して声を荒げる事なく、決して否定もせず、優しく、其の人の良さを引き出そうと稽古を見てくれるモンコン先生。「君にはこんな踊りが合っていると思う」「君はこういう風にすれば強くなれる」……それだけでなく、「これを食べれば、このトレーニングをすれば、君の背は伸び、体もがっしりした物になる」というアドバイスもくれる。身長の低さが一番のコンプレックスである事を見抜かれていたんだな……。

一つの事を集中して極めるのではなく、常に「基礎」を教え、「これから一つずつステップを踏んで行けば、強い人間になれるよ」という。ここに来て初めて習った技もあった。常に笑顔で教えてくれた。

これで終わりにせず、日本に帰っても続けなければ。所詮学生。そうそう海外には行けないもの。

私にタイ舞踊を教えチェンマイでの修行にも付き合ってくれ、私に「世界」への目を開かせてくれた悠太郎先生、教えて下さったモンコン先生、応援して下さった皆さん、そして一番近くで応援してくれた両親。全ての人へ……。

コップンクラップ!

201803191810521c1.jpg
チェンマイ空港にて記念撮影。
このあとバンコクへ移動し、うちに1泊してリラックス。
 20180319181053c2d.jpg
翌日の夜、日本へ発つ。
一週間前にチェンマイで再会した時よりぐっと良い顔になったゆうきくん。
20180319181054ad4.jpg彼と出会ったのは東日本大震災後のチャリティー公演に出演してた時、芝居の中で僕の舞いに興味を持ってくれたらしい。
弟と一緒に兄弟で剣舞を学んだのち彼はコツコツと続けてくれた。

後年、赤十字の制度で仙台に来たタイ人学生のために剣舞を披露し、それがきっかけで短期留学に推薦されてバンコクに来たことがある。

教えた僕にとっても嬉しい出来事だった。
剣舞でチャンスを掴めたこともそうだけど、なにより日本に来たタイ人学生のために彼が踊ってくれたことに感動した。

あらためて、ありがとうね。
201803191918188c9.jpg 
3.11に思う。

宮城県仙台市に在住時、東日本大震災に遭った僕は表現や健康法の無力さを痛感した。
それらが役に立たなかった頃、ボランティアセンターに通い泥かきや壊れた家を片付けるお手伝いをしていた。

「いつか表現で人の役に立てる時が来たら必ずやる!」
そう決めていたから津波被災地でのチャリティー公演などに繋がり、より多くの方々と出会うことができた。

あの頃の覚悟や学びは今も消えていない。











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プロフィール

土屋悠太郎

Author:土屋悠太郎
◆タイ舞踊家-タイ北部ランナー文化継承-
【ランナー舞踊フォンジューン/剣舞フォンダープ/太鼓演舞グロンサバチャイ、チャイヤモンコン/テーワキンカラ―/ティンボン、モンスーン、チャープ演奏ほか】
タイネーム:Siri Mongkol Skana


1981生、神奈川県出身。京都精華大学卒業。
2002年、タイ・チェンマイに留学した際にPo kruu Mongkol(モンコン師匠)、kruu Peerawat Shiengcharee(ガン先生)に出会い、師事する。
北部タイ・ランナー地方の伝統舞踊フォンジューン、剣舞フォンダープを習得。人間国宝kruu Pan(パン先生)にも指導を受け、現地で多くのショーに出演し、経験を積む。
帰国後、タイフェスティバルやタイ王国総領事館主催パーティー招聘出演など日本国内のショー多数。

大学卒業後、三重県伊賀市で1年間の有機農業研修に従事。田畑を耕し、過疎地域に若者を招いて盛り上げる。その後、東京での俳優活動を経て、障がい者や高齢者と関わる仕事に携わる。利用者さんとの交流を通し、タイ芸能の「人を明るく元気にする力」を確信。2009年以降、毎年タイに渡り修行する。
2012年、師匠からSiri Mongkol Skanaという名前を授かる。

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2009年4月~6月渡タイ
kruu Saran Suwannachot(ニック先生)、人間国宝のkruu Kam(カム先生)に剣舞フォンダープをご指導いただく。モンコン師匠と7年ぶりの再会を果たす。

2010年4月~5月渡タイ
モンコン師匠のもと2ヶ月間の住み込み修行。ランナー芸能を幅広く学ぶ。太鼓作りの技法も学び、自作のサバチャイ太鼓とモンスーン太鼓を持ち帰る。

2011年3月、仙台在住時に東日本大震災発生。災害ボランティア活動に専念したのち、表現による支援活動を続ける。

2012年4月渡タイ
自身の誕生日に行った儀式ワイクルーにて「Siri Mongkol Skana」のタイネームを師匠より授かる。

2013年、初めての子どもを迎える。

2014年1月渡タイ
モンコン師匠宅で修行。kruu(先生)としての教えを受ける。ワイクルーを行うための特別なpapikaneet(象の顔をした表現の神)像を拝受。

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◆タイ芸能集団アロム・ランナー 主宰
タイで習得した芸能をもとに日本で喜ばれる表現方法を研究、実践する表現集団。タイ芸能ショー、異文化体験ワークショップの他、ハイブリッド紙芝居「とびだす紙芝居!タイのむかしばなし」では芝居、舞踊、楽器演奏をミックスした新しい表現スタイルの作品を上演。タイを身近に感じてもらえるプログラムが好評。(文化庁芸術家派遣事業プログラムとして2012年以降、実施)団体名は、ランナー地方の芸能の魅力が伝わるショーを目指し「ランナー気分」という意。

◆Art Revival Connection TOHOKU(ARC>T)
2011年3月11日の東日本大震災後、東北の舞台人が集まりジャンルを超えて結成した団体。4月設立当初から参加。文化を通して東北の復興を応援する取り組みにタイ芸能を活かした活動を行う。

◆夢トラック劇団~結~
NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが震災直後に主催したプロジェクト。4tトラックの荷台を舞台に、津波で被災した沿岸地域の子どもたちに芝居を届ける。
2011.4/29-5/5岩手~宮城(釜石・山田町・陸前高田・名取・東松島・石巻)全6ステージ。

◆TheatreGroup”OCT/PASS”
Vol.33“Play Kenji”♯6東日本大震災魂鎮め公演『人や銀河や修羅や海胆は』賛助出演。
2011.7/9-7/30宮城県内(大河原えずこホール・仙台錦町公園・瀧澤寺・秋保・古川)全8ステージ。
東北が誇る劇作・演出家、石川裕人を代表とする劇団。前身はアングラ劇団十月劇場。夢トラック出演時、裕人さんに誘われ震災後初の劇団公演参加。

◆絆支援員ワークショップ講師。仮設住宅を巡回する支援員のコミュニケーションワークショップを実施。

◆文化庁 H23-27年度「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」[東日本大震災復興支援対応]でさまざまなタイ芸能プログラムを実施。仙台市内・宮城県域の幼児~小学生にショーを届ける。

◆お芝居デリバリーまりまり
さまざまな場所にお芝居を届ける東京の俳優集団。タイの芸能を活かした取り組みも行う。『2009-10福祉職就労支援事業(厚労省委託事業)』『2011-12日本→ブラジルお芝居出前プロジェクト(静岡文化芸術大学・国際交流基金)』浜松公演~2012.8/6-23ブラジルツアー参加。

◆杜の都の演劇祭2012『深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール』プログラムディレクター。タイ芸能ショー含む構成、演出、出演。2013年2月1日(金)-3日(日)全6ステージ@タイ料理店サバイサバイ

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